アンタが、優鬼ね?
いかにも、俺様が鬼の末裔・優鬼だ。
わざわざ君の方から来てくれるなんてね、手間が省けたよ。
真猿と雪路に何したのよ!?
おや、何のことかな?
すっ呆けてんじゃないわよ! 今朝、真猿と雪路の様子がおかしいから、問い詰めてみたら…。
優鬼様の"鬼の金棒"でガツーンガツーンって叩かれちゃった~♡ もうキュンキュンだよぉ♡
優鬼様大好き♡ ももはるさんの家来なんて辞めて、優鬼様の手下になりますぅ♡
あの二人が鬼サイドに寝返ったのよ! バカももがどうしようもなく好きで見てられなかったあの二人が!
その言い方だと、君は桃春くんの事を好きじゃないみたいに聞こえるね。
別に私、アイツのことなんか好きでも何でもないしィ。寧ろアイツの一方的な片思いで逆に迷惑してんのよね。
それがツンデレでないのだとすれば、君をオトすのは簡単そうだ。
はっ! アンタみたいな優男に、誰も手がつけられない『御伽の猛犬』と言われたこの私を手駒に出来るとでも?
そうだね、俺様に懐かせることはできなくても
調教して黙らせることはできる。
来るんだ。真猿、雪路。
物陰から現れた真猿と雪路に押さえつけられて、カトリーヌは身動きできない。
離しなさいよ! 真猿! 雪路! 離して!
カトリーヌも"鬼の金棒"で叩かれたら、優鬼様の魅力に気づくはずだよォ。
カトリーヌちゃんだけ知らないなんて、勿体無さすぎだよゥ。
別にコイツの魅力なんか知りたくもない!
おぅおぅ、よく吠えるなぁ。さすが御伽の猛犬と言った所か。これは調教しがいがある。
(ボスッ) うっ…。
こ…、こんなことして…、私に執心してるバカももが黙ってないわよ…。アンタたち鬼の繁栄も今日までだわ…。
何だい? 桃春くんが助けに来てくれるのを待ってるのかい?
家来の危機に、主君が駆けつけてくれる…、熱い展開だね。
だがしかしィ! あの桃男がここに来ることはない!
家来の危機を放って、アイツは敵である鬼と逢引をしているのだからな!今日もお泊りデートのようだ!
上手くいけば、桃男を鬼咲の虜にすることもできるだろうな。
そ…そんな、まさかバカももが他の女に落ちる訳が…。
案外彼が執心しているのは、君ではなく、鬼咲の方だったりしてな!
……。
それじゃあ、大人しくなった所でゆっくりと調教していくとするとするか…。
この"鬼の金棒"でな。
うっ!
腰が…。
はぁ…っ、はぁ…。鬼咲先輩…、もうこれで10回目っすよ…。もうやめにしませんか…?
何を言っているんだい…。君の"きび棒"はまだ出来ると言っているぞ?(ツンツン)
鬼咲先輩…、どうして俺にここまで…。
桃くんのことが好きだからに決まってるじゃないか。
君も僕のことまんざらでもないんだろう? 自分で言うのもアレだが僕たちは相性が良いと思っている。
そりゃ気持ち良かったっスけど…(チラッ)
時計を気にしているようだね。
そろそろ餌やる時間だな~って思って。ウチ、犬飼ってるんですよ。
そうなのかい。
見た目に似合わず結構凶暴なんですよ。この前なんか頭撫でようとして手噛まれましたからね。
一日ぐらい餌をやらなくても大丈夫だろう。
俺は餌を食べているのを眺めているのが日課なんです。その時だけは頭を撫でても噛まないんですよ。
食事中は俺に気を許すっていうか…。本当はアイツ素直になれないだけなんスよ。
本当に大好きなんだな、その犬のこと。
ええ。良かったら今度見に来ますか?
そうだな、是非今度見に行かせてもらおう。
鬼咲先輩…、何で泣いて…
僕は君の困った顔よりも、幸せそうな顔を見ているのが好きだな。
君のペットが、学校で待っているよ。
驚いた…。コイツ、全然鳴かないぞ。
た、大したころないわれ、"鬼の金棒"って。たらちょっと大きいだれじゃらい。心ら籠ってらいのよ、下手糞。
呂律が回らないぐらい感じているハズなのに…、こいつは理性で必死に抑えているんだ…。
気丈な牝犬だ。
(頭の中が真っ白れ、何も考えられらくらる…、意識を保ってるのも限界…)
(でもここでこいつに臥したら、私を救ってくれたバカももにもう顔向けできない…)
どうした? さっきより声が洩れているみたいだが?
そ…、そんなこと…、なっ……い…!
我慢しなくてもいいんだぜ? 辛いだろ? 素直に俺様の金棒で感じて鳴くがいい。
アン、タなんかに…、素直になる訳…、
ほら、ラストスパートだ。
金棒がさっきろり太くちぇ固くなっれ…、うわあああああ!!
うっ
ぜぇ…っ、ぜぇっ…。
ふっ。所詮牝犬だな。迫りくる快感を前に抗うことなどできはしない。
ごめん、ね…、バカもも…。あたし…
「飯の時間だぜ、バカ犬」
!!
ったく、どこほっつき回ってたんだ?
桃春ッ!! ちィッ、鬼咲め! しくじったなッ!
やっぱりお前か、優鬼。妹を俺の足止めに利用したのは。
だったら何だっていうんだ? 妹をどう使おうと兄である俺様の勝手だろ。
それにお前の家来は、既に俺様の術中にハマってるんだよ!
見ろよ、この恍惚の笑みを浮かべた肉塊を。もうコイツに元主君の貴様の声は届かない!
家来を持たない貴様なぞ、俺様の脅威でも何でもないわ!
退け。
なっ…! こいつ、いつの間に俺様の後ろに…ッ?!
ひっどい顔だな、バカ犬。変なモンでも拾い食いしたか?
……バカもも?
チュッ♡
バ…、バカッ! 何も人前で…ッ!?
漏らしてんじゃねーよ、バカ犬。そんなに俺の帰りを待ちわびてたのか?
食事にすんぞ。さっさと食えや (カチャカチャ)
はぁ…っ、バカももの…"きび棒"…ッ。
好き…ッ、バカもも…、もう大好き!(イチャイチャ)
ぐぅぅ…ッ! おのれェ…、桃春め!!
優鬼。お前の狙いは俺だろ? 関係のない鬼咲先輩や俺の家来たちまで巻き込むんじゃねえ。正々堂々とタイマンで決着つけようじゃねえか。
ハッ! タイマン勝負だと? 笑わせる。お前ごときがこのビッグマグナムを持つ俺様に勝てるとでも?
勝ってやるさ。大事なのは大きさでもテクニックでもねえ、…心だ!
いよいよ次回。桃太郎と鬼、長年の因縁の二人に決着がつく…ッ! そしてその勝負方法とは!?
次回まで全裸待機ッ!