「・・・・・う~ん、やっぱり」
「どうしたんだい?・・出雲ちゃん」
「いえ・・・少しクマさんについて気になることがあるの」
「まぁ、俺も少し気になることがあるけどな」
「・・・何かしら?」
「あぁ、もしかしたら、クマさん・・・ってさ」
「・・・ゴクリ」
「そろそろ冬眠の時期じゃないのかなって!!」
「はぁ・・・・やっぱり、神島くんはバ神島か・・・はぁ」
「おはよーう!!くまさーん!!モフモフさせてくれー!!」
「消えろ、クマ・・・神島くん、おはよーうクマ」
「俺にも抱きつかせてくれよー!」
「そろそろ諦めたら、どう?」
「クマさんにモフモフ出きるのは女子の特権だから」
「そうよ、神島くん・・クマさんの友達だからってそんな事していいと思うわけ?」
「そうだー、そうだー」
「うぉ・・最近、扱い酷すぎだぜ」
「なぁ、クマさん」
「俺達、友達だよな・・」
「それは違うクマ」
「!・・・ついに友達にすら、カウントされなくなったか」
「・・・・親友の間違いクマ」
「クマサァァァン!!!」
「───ふん!!」
「ごふぅ」
「なんだよ・・いまのは親友のはぐをしようとしただけだろ~」
「アホか~、お前・・抱きついていいのは女子の特権だといっただろうが」
「・・・・やっぱり、気になる・・」
「なぁ、なぁ・・クマさん」
「どうした・非常食・・じゃなかった、親友の神島クマ」
「あぁ・・実はな───」
「ちょっと待て!」
「非常食!非常食って言わなかったか!!」
「いってないクマ」
「そうか・・ただの聞き間違いか・・」
「そうクマ、さすがにボクでも神島くんは不味そうだから食べないクマ」
「それは否定になってないィィ!」
「まぁ、でも神島くんはどんな調理法を用いても美味しくはならないと思うクマ」
「親友に非常食って言われたあげく、美味しくないといわれ調理法まで持ち出す親友、聞いた事がないぞ」
「本当に親友なのか!俺達!」
「・・・・・ひじょ、親友クマ」
「もういいや・・・そういえばもうすぐ寒くなる季節だが」
「冬眠とかしちゃうのクマさん」
「しないクマ」
「そうか、それは良かった・・てっきり冬眠するのかと」
「大丈夫クマよ、明日も学校にくるクマよ」
次の日
その次の日
その次の次の日・・・
「!!」
「!?」
「ちょ・・えぇ!!」
「白く・・シロクマになってんじゃねぇかよ!!」
「なんの話クマ?」
「ちょ・・なんで、昨日まで普通のクマだったのにシロクマじゃねぇか!!」
「神島くん・・」
「な、なんだよ」
「シロクマは陸上最強生物って知ってるクマ?」
「すいませんしたぁぁぁ!!」
「あっ、クマさん・・」
「新しく髪型にしたんだね、似合ってるよー」
「よくわかったクマね、そうクマ」
「だから!!もっとフォルム的な物が、 カラー的な物が変わってるだろうがぁぁぁ!!」
「あれ、でも体にも頭にも毛があるんだから髪型でも間違いないんじゃないの?」
「確かに・・その理屈でいうと、俺が間違ってるのか!!」
「ツッコミ失格だね・・」
「うぉ、まさかのダメ出し!!」
「ちなみに、シロクマという動物はいないよ、いるのはホッキョクグマだからね」
「なんで最期、ダメ出しばっかりなんだよ!!」