コホ、コホッ
あら、風邪かしら?
なんか、ここんとこ急に寒くなってきたので・・・。
年中そんな格好でいるんだから当然よ。
でもこれは、ある一部の人からの熱い要望で仕方なくですね・・・
そのコス、バイト先のだってね?
はい、「キミP」っていう会社なんですけど・・・
・・・・・・。
イッツ・ア・キミPセット回転ッ!!
さ、さむいぃぃッ!!
どうだ、ユーザー諸君! 彼女が可哀想だったろう!?
彼女が風邪をひいたのも、全部私達キミPユーザーがこのように使役させ過ぎたせいなのだ!
な、なんで序盤からケンカ売ってるんですかぁ!?
それに、さすがにこの格好で冬山に放置プレイされた記憶はない・・・はず?
今しばし、せめてこの冬だけは彼女の使用を控えて───ッ!!
そうは問屋がおろさないぞ、神山ァッ!!
キミは確か・・・、キミPの創作活動においてとくに彼女を使役しまくっている、本田の兄貴ッ!!
俺は、彼女を心から愛しているから故に、一番に彼女を自分の作品に登場させるのだァ!!
彼女の人気のためなら、俺は心を鬼にして、冬山にでも知床でもどこにでも放置するッ!!
鬼畜・・・あんたはもはや人間の名を語る資格はないぃぃっ!!
なら俺は人間をやめるぞ!神山ァーーーーッ!!
そういえば、外の世界では、総選挙が始まるみたいですね。
みたいだな。
(寒さに耐えかねて、とうとう自らの意志で着替えたぞこの子・・・。)
衆議院戦もそうですが、キミP秋のキャラ総選挙なんて催しも行われる気配ですし。
作者は迷わずお地蔵様に一票だとさ。
にしても。今年は「選挙」という言葉が熱い年だったな。
あっちゃんのいない総選挙・・・、そういえば恋チョコも選挙アニメだったな。
ほんとそう・・・コホッ、コホ!
やっぱり今日は帰った方がいいんじゃないか?家まで送るぞ?
お気遣いなく。ひとりでも帰れますから。
そ、そうだ。おかゆを作ってあげよう。それがいい。ぜひお供させてくれ。
あれ?校門のあたりが騒がしいですね。
おいおい・・・、いくらキミぐらいに可愛い子が唐突に下ネタ発言とか・・・
なに言ってるんですかね、このダメガネは。
じゃなくて、なんか学校の正門に人だかりが・・・
なんだね、キミたちは!? ここはキミたちが来るような場所ではないっ!
我が名はサムゲタン・・・。
風邪にはおかゆより、サムゲタン・・・。
この冬は、キムチ鍋よりサムゲタン・・・。
なにをいうッ!私はどちらかというと湯豆腐・・・ッヴゥ!?
・・・・・・・・・。
はぁはぁ・・・サムゲたん萌え~~
洗脳完了
なんかあからさまに怪しげな連中が校内に侵入してきたぞッ!
まずいッ!みんな、早くここから逃げるんだ!
えへへ~、サムゲたん萌え~~
き、きみの人気のためなら僕はサムゲタンに魂を売っても・・・いい・・・ッ・・・
空気感染するのかッ!!?
目を覚ませッ!私はサムゲタンなどというものをお前には作ってやれない!
これ以上私の手間を増やすんじゃないッ!
邪魔するよ
きゃああああっ!!入ってきたああああーっ!!
食わず嫌いはいけないな・・・キミも是非このサムゲタンを食すが良い・・・
やめて!離して!
せめてふーふーして冷ましてから食べさせて!
私ダチ●ウ倶楽部みたいに、面白いリアクションできないからッ!!
つべこず云わずに、おあがりなさい
あいやーーーーーっ!!
こうして、また1人、「サムゲタン教」の信者が増えたのであった───。
どうやら、別境界線の世界では、「まぺっちまんちそん教」とか名乗るカルト宗教があるらしい!
いずれ我がサムゲタン教と相対する日がくるかもしれんな・・・
誇り高きサムゲタン教を全世界に広めるのだ!
サムゲたーん萌え~~
サムゲたーん萌え~~
~完~
~このお話はフィクションです~
p.s :もりりんさんごめんなさい