勝負方法はわかってるよな?
あぁ、男同士の闘いと言ったら、昔からこれと決まってるだろ?
『ホモセクロスだ!』
カトリーヌ、俺がいいって言うまで、目と耳を塞いでおけ。
う・・・、うん。わかった。
一瞬で終わらせてやるよ・・・、優鬼ィッ!
セックスに大事なのは心、か・・・。そんなもの、夢見る処女の戯言だ! 桃春ッ!
ズプゥ・・・ッ!
ア゛ッ♂!
桃太郎と鬼の闘いって、どうしてまだ続いてるの?
貴様は『一鬼桃戦』という伝奇を知っているか?
鬼ヶ島にやってきた桃太郎一味に、財宝を奪われた話だよね?
その話には続きがあってだな・・・。
桃太郎は財宝と一緒に、大事な鬼娘も奪っていったのだ。その鬼娘の姿は人間の子とさほど変わらなかった。
桃太郎一味は『村人の子』だと勘違いして連れ去ったのだ。勿論その鬼娘の親など見つかる訳がなく、桃太郎はその鬼娘を養い、やがて結婚して結婚して子供を孕ませた。
だがその子供は、人間と鬼の血を引いた半妖の姿で生まれ、村人たちは忌み嫌い、子供と鬼娘を殺したのだ。
人間の勝手により連れ去られ、人間の勝手により殺される・・・。非道いと思わないか?
俺様たち鬼は人間共に千年の呪いをかけ、終わらないこの戦争を繰り返し、人間共を苦しめるのだ!
ケツ穴がめくれりュゥッ♂!
どうしたッ。桃太郎だけにピーチピチ腰跳ねさせてんじゃねえぞ!
この野郎! 好き勝手やりやがって!
うぉっ!
バチュンッ!
ア゛ッ♂!
優鬼様、その二人に何をしたのですか?
なぁに、俺様の手駒になってもらったのさ。
桃春くんをやっつける為の布石ですか。
まずはアイツの周りの家来を俺様に従えさせ、そして独りになったアイツを全員で叩く!
貴様は準備が整うまでアイツを見張り、日付が変わったら学校へ向かわせろ。貴様は足手まといになるから絶対来るなよ。
・・・はい、優鬼様。
2月3日・・・、それが貴様の命日だ。桃春!
スパンッ♂! スパンッ♂!
あのビッグマグナムの金棒を持つ優鬼様が・・・、
押されてる・・・?!
イ゛っ イ゛グゥッ・・・?!
(こいつ・・・、俺様よりナニが小さい癖に、凄い・・・ッ! この身体の内側に響く鈍い快感は何だ・・・?!)
どうした? 黙ったまんまじゃねえか。さっきまでの勢いはどうしたよ、優鬼ィ!
ハッ、あまりにも貴様のナニが小っこくてスカッスカだもんだから、本当に挿入ってんのか疑ってたんだよ。
そうかよ、そりゃ見間違いだ!
チュポンッ!
これが俺の最後の桃技だ!
モモチメンタル・ジャーニーいいいッッ!!!
ズボボズボボズボボズボボッ!!!
・・・・・・イ゛グゥ゛ゥゥッ!!!
俺は・・・、負けたのか・・・?
もも! ももはるさん!
・・・ったく、鬼なんかにこまされてんじゃねえよ。
俺の金棒の洗脳が・・・、解かれている・・・。
そうか・・・、負けたのか。
あぁ、負けた負けた!
優鬼様・・・。
・・・来んなって言ったろ。
優鬼様、まさか最初から・・・!?
何か馬鹿らしくなってきたんだよ。祖先が勝手に起こした戦争を、何故子孫の俺様たちが継がなきゃいけねえのか。
優鬼・・・。
いつかは、終わらせなきゃいけねえんだ。末裔の命を賭して。
スパッ! ピシュッ! ポタポタ・・・。
きゃあああ! 亀頭が・・・!??
ぐぅぅううぅ・・・。
お前、何をッ?!
受け取れ。俺様のカリ首だ。敵の首を持ち帰るのが貴様らの勝利の証なんだろ?
どうして・・・、こんなことを・・・!
末裔の俺様が死ねば、この永きに渡る因縁に終止符が打たれる。
ゴゴゴゴゴゴゴォォォッ・・・!!!
早く行け、もうすぐ迎えが来る・・・。ここにいれば貴様たちも巻き添えを食らうぞ!
・・・行くぞ。雪路、真猿、カトリーヌ。
優鬼様・・・。
鬼咲、貴様に話さなければならないことがある。実は貴様は小さい頃・・・、
俺様の継母が連れてきた人間の子なのだ。故にお前は鬼の末裔ではない。
本来なら関係のない貴様を、この闘いに巻き込むべきではなかったのだ。すまなかった・・・。桃春とうまくやれよ。
本当の兄妹じゃなくても、優鬼様は僕の鬼ぃちゃんです。
僕は鬼の名を持つ者。最期まで鬼ぃちゃんの傍にいます。
鬼ぃちゃんの最後の命令だ。生きてくれ。
鬼ぃちゃん・・・。
行くぞ、肉便鬼!
鬼ぃちゃああああんッ!!
ゴゴゴゴゴゴォォォッッ!!
俺様は・・・、優しい鬼になれたのかなぁ・・・。
鬼が滅亡して早一年が過ぎた。俺たちは変わらない日常を過ごしている。
バカもも~~!!? どこ行った??!
また咲(サキ)先輩に、拉致されたのかもね。
墓参りマジめんどい。
そんな事言わないでくれたまえ。
鬼の墓参りに来る桃太郎なんて聞いたことないだろ、咲?
おや、桃太郎はもうやめたんじゃないのかい、春(ハル)くん。
鬼ぃちゃん、僕もうすぐ子供が生まれます。男の子だよ。鬼ぃちゃん似だといいな。
アイツへのお供えは・・・、きび団子でいいよな。
Fin