さて、今日はどんな七不思議出会えるのか。
「呪われた本」
本って文字ばっかりで疲れる。
普段から漫画ばかり読んでるから読めなんだよ。
漫画は大好物!
はいはい。
そういえばこの図書室のどこかに呪われた本があるって聞いたことある?
初耳。
なんでもその本を読むと大変な自体に巻き込まれるらしい。
へぇ、そうなんだ。
でも、そんなの迷信でしょ?
私も見たことないからなんとも言えないよ。
あっ! あっちに漫画あるんだった!
持ってくる!
また漫画かい。
まあいいや、次の本でお終いにしよう。
ん? この本、中身がない?
ページが切り取られた感じもない。
あれ? ここのページだけ張り付いてて開かないや。
えい!
ビリ。
ふう、これで本が読め…
呪われた本←赤文字
・・・。
えっ?
とってきたどー!
うわあ! びっくりした!
今日も大量だぜ!
またそんなに持ってきて。
大丈夫! 私読むの早いから!
とりあえずここでは静かに…
ごすん!
漫画の山から分厚い本が落ち、正奈の小指に角から落ちた音。
~~~んぎいい!
だ、大丈夫?
痛いわ!
ご、ごめん。
こんなに持ってくる必要なかったでしょうが!
せ、正ちゃん。
何っ!
周りの視線が。
あ。
す、すいません。
しかし、よく当たったよね。
だから…
まるで何かの呪いにでもかかってるみたい。
・・・。
わ、私は信じないから!
ど、どうしたの? 急に震えて。
じ、実は…
ドスン。
壁から抜けた辞書が正奈の頭に落ちる音。
うゅにゅうううううううううううう!
まるで漫画みたいだね。
な、なるほど、言うなってことね。
うん? 何を?
え!? あの、その。
と、時に落葉香! その呪われた本を見た場合はどうしたらいいの?
およ? やっぱり興味あるんだね!
今後の参考に。
えっとね、確かその本を別の人に見せると見た人から次に見た人に移るとか聞いたよ。
そうなんだ。
じゃあ私そろそろ帰るね。
ええっ!? もうちょっといいじゃん!
これから用事があるの。
後この本、とっても面白い漫画だったよ。
本当! 読む~。
ふう。
落葉香、ごめんね。
落葉香「ぎゃああああ!!!」
あなたの本ももしかしたら呪われた本かも。