幹部たちは破りました。 いよいよ敵の親玉、キャッツが出てくるでしょう。
やっぱり戦わなきゃいけないよね、寧子さんとも。
あいつには貯まったテストの山を片づけて貰う。
寧子さんは帰ってきたら地獄だね。
言っておくがお前は再テストだからな。
そ、そんな~!
ちょ、ちょっとこれ見てください!?
電気屋のテレビがどうしたの?
流れてる映像です!
我々はアニマールズ。
総帥のキャッツだ。
部下です。
地球の魔法少女に向けて放送をしている。
今から部下がそちらに向かうのでここまでくるといい。
決着をつけるために。
それと魔法少女が負ければ地球はこの…
グリーンホールが全て吸いつくす。
ちなみに逃げていたら一気に吸い込ませるので。
せいぜい恐怖に慄くがいい。
大変!
くそ! もうしかけてくるとは!
まだあのケーキ食べてない!
お前は全く。
さっきから町の人も様子がおかしいですね。
まだ死にたくないよ~!
誰か助けて~!
魔法少女とイチャイチャしたいお!
本当だ! 変!
約一名は元々だろうけど。
ここから離れましょう。
なら私はちょっと用事で別行動する。
自分だけ逃げるんだ!
しないよ! お前じゃあるまいし!
ちょっとな、昔の同僚に会うんだ。
わかりました。 もしアニマールズ幹部が来てゲートを開けたらそこは開けておきます。
頼む。
場所はわかったら携帯でメールするから。
ああ。
さて、どうしたものか。
とりあえず移動しましょう。
こんにちは。
さっそく来た。
おや? 驚かないんですか?
なんか予想できたし。
ちょっと楽しみだったのに。
まあ、話は早そうなのでいいですけどね。
で? 何の用です。
テレビの内容どおり迎えに来ました。
こちらへ。
ここから行きましょう。
いよいよだ。
ゲートは開けておきます。
おっと、連絡しないと。
ご勝手に。
ピシュン。
すごい絶景!
さて、キャッツ様~。 連れて来ました。
こら! まだお茶入ってないっての!
おもてなしする悪の総帥がどこにいるんだよ!
ここにいるが?
・・・。
(今回、余裕で勝てるかも!)
キャッツ…
おお! 裏切り者のウサマリー! 元気そうだな。
まあね。
さて、長話は好かない。 さっさと世界を賭けた戦いを始めよう。
魔法少女! 私が相手だ!
え!?
キャッツ様! 宇佐美は私が!
お前は後から来たあいつの相手をしてろ。
あいつ?
どうやら間に合ったようだな。
先生!
寧子は任せろ! お前はキャッツを!
わかった!
変身!
キュピーン!
魔法少女参上!
寧子、行くぞ。
わかりました。
変身。
キュピーン!
魔法少女参上。
行くぞ! 寧子!
私は負けない!
行くぞ! 逆転魔法! ん~にゃ!
うわ!
あれ? 何も起きない。
ダメージはないさ。
ならば! ファイヤーナックル!
ドゴフ!
くすぐったいぞ。
そ、そんな!?
ボウ!
えっ!? キャッツが光出した!?
ふふふ、幹部たちがただやられたとは思ってないだろ?
そういえば消えた後はどこに?
消えたら私に力となって集まるようになっていたのだ!
な、なんだって~!?
おおー! 力がみなぎってくる!
見せてやろう! 我が真なる姿!
は!
キュピーン!
魔法帝王キャッツ参上!
ま、魔法帝王!?
そうさ! これが私の真の姿だ!
猫じゃなくてキツネっぽい!
いた!
ど、どこから攻撃が!?
たねあかしといこうか。
さっきの魔法は逆転魔法。
貴様はボケキャラとして通っている。
ふむふむ。
その逆で貴様がツッコミを入れるとダメージを受ける仕組みなのだ!
魔法がショボイ!
あいた!
痛いだろ! めっちゃ痛いのよそれ!
自分にかけたことあるのかよ!
ひぎ!
ぐっ! さすが帝王!
うぐっ!
いいかげん果ててくださいな♪
まだだー!
ならばこれで終わり!
アイスナックル!
ドガン!
ふん!
はあ!
な、何!?
来てくれたか! 同市諸君!
同じ世界を守ろうとする仲間。
それに答えないでどうするってんだ!
恩にきるよ。
仲間なんて… 仲間なんて!
私は信じない!
オーバーグラビトン!
今こそ! 鍛えたこの力の見せどころ!
ふん!
そんな!? オーバーグラビトンを受け止めるなんて!?
今だ! 秘儀! クロス・エッジ!
バシュ!
はう!
バタリ。
負けた? 私が?
寧子。
もうどうにでもなれですね。
殺して下さい。 元々ない命ですから。
実はずっと前から、お前に言いたいことがあったんだ。
そうですか… 最後なんで聞いて差し上げます。
私、お前の実の母親なんだ! テヘ♡
そうなんですか。
・・・。
はあ!?
驚くのも無理もないか。
い、いや! だって…
実はあの日、ベビーカーに入れていたお前を置いて近くの屋台で飲んでたんだ。
目に着く所にいるから大丈夫と思っていたら、いつのまにか消えていた。
ずっと探した。心配して夜も眠れない毎日。
それから何年か経って、お前が高校に入学してきた。
一目で自分の娘だと確信した私はどう話そうか悩んでいたんだ!
それが今やっと言えた!
お、お母さん。
寧子。
お母さ~ん!
寧子~!
テメ―! 何でそれを早く言わないのさ!
ドフ!
ぶは!
ご、ごめん。
謝っただけじゃすまないっての!
怒りの、怒りのグラビティナックル!
ちょっ!? やめっ!? それ重そうだぎゃあああああああああ!!
感動だー! 親子の再会! 涙なしでは見られぬよー!
うむうむ、実に仲のよい親子だ!
こうして、寧子を助けることに成功した。
ふむ、私一人になったか。
そろそろ諦めて地球を滅ぼすなんてまねやめろ!
だって奴ら私の尻尾踏んでも謝りもしないんだぞ!
理由が小さい!
うぐ!
これで次回は私が主役だな!
主役は私!
あひ!
帝王キャッツの前になす術なし!
どうする魔法少女! 後編へ続く!