ドゴーン!
うわあ!
さっさと変身して戦わないと死にますよ。
断固断る!
そうですか…
ならばここで死になさい!
アウチ!
ボガーン!
ちぃ、ちょこまかと!
アイスナックル!
うおっ!
ピカーン!
た、建物が凍った!?
名の通りこれに当たれば凍ります。
さあ! 次行きますよ!
ぎゃああああ!
ちぃ、見失ったか。
だがこのフィールドは私が解除しない限り解かれない。
さあ、大人しく出てこい! 宇佐美!
その頃、宇佐美は、
ふう、咄嗟に下水口に隠れて助かった~。
しかしどうしたものか…
ピピー!
ひい!
って、携帯?
もしもし、詐欺はお断り!
宇佐美さん!
どこかで聞いた声?
って!? ウサマリー!?
よかった! 今どこに!
いくらウサマリーでも詐欺は駄目だよ~。
馬鹿言ってないで教えてください!
うう~、東の池の近く。
わかりました! すぐに味方と行きます!
ツ―、ツ―。
あー! 勝手に切った! ひどい!
ドゴン!
ひい! 逃げなきゃ!
ふう、
こんばんは。
こんばん…
うはわ!
挨拶くらいちゃんと言ったらどうです。
そう? じゃあ気を取り直して…
こんばんは。
うわあああ!
はあ~。
ど、どどどどうしてここに!?
ここは私が作ったフィールドですから。
作り方今度教えて!
いいですよ。
生きていたら。
み、見逃して…
さようなら♪
うわあああああ!
ドカン。
・・・。
あり? 凍ってない?
これは… 名簿?
宇佐美さん!
ウサマリー!
間に合った!
ウサマリー!!
感動の再会ってやつか?
せ、先生!? どうしてここに!?
そこのウサギの力で入って来たんだよ。
私に触れた状態で入れば、他の人も入れます。
ということだ。
ただの口うるさいウサギじゃなかったんだ!
後でゆっくり話しましょうね♪
か、堪忍して!
さてと、
お前ら何馬鹿な喧嘩してんだよ!
先生、邪魔です。
そうか、やめないか。
例え先生でも今の私には勝てませんよ。
やってみるか?
いいでしょう。
アイスナックル!
ドゴン!
くっ!
これでこお…
らない!?
いいパンチだが…
パンチってのはこうやって打つんだよ!
グシャ!
がふ!
バタリ。
ふう、
先生、強い!
普通の人間で何故!?
人っていうのは力を抑えて生きているんだ。
それは人の脳が勝手にやっている。
この首輪はそれらの解除を行う装置。
そしてこのスーツはいろんな攻撃に耐えることのできるもの。
どれも世界の合同最先端技術のたわものだ。
み、認めない! こんなこと…
ここからは私が相手しよう。
いや…
ん?
負けたらあの生活に戻ってしまう!
そんなの嫌ーーー!
グオーン!
ぐっ! まずい!
何あの球!
強い力を感じます! みなさん逃げましょう!
でもどうやって!?
私に触れてください!
耳掴も~っと。
宇佐美さんだけ置いていきます!
ごめんちゃい!
パシュ!
こんな世界! 消えてしまえ―!
オーバーグラビトン!
ボグシャーン!
はあ、はあ。
奴らは去ったようだな。
キャッツ様!
もう戻れ、お前には少し他の仕事をしてもらう。
ですが!
勝負は引き分けだ。
!?
はい。
戻ってこれたー!
宇佐美さん、何で魔法少女に変身しなかったのですか?
だって、寧子さんを傷つけたくないから。
それは甘いですよ! 彼女は敵ですよ!
で、でも!
お前なりの考えがあったんじゃないのか?
だって…
私が攻撃したら寧子さんがもっと信用してくれなくなると思って。
甘い考えだ。
だがその考えはあいつのためを思って行動したなら間違っていないだろう。
先生…
自分の命をかけてるんですね。
そりゃ、友達だから。
わかりました。 これはあなたに任せます。 決して死なないように。
おう! 任せろ!
さて、今日は帰ろう。
ところで先生って何者?
今度学校で話そう。
おっと、忘れるところだった。
???
お前のテスト、3点ってどういうことだ!
いやああああああ! 死にたい―!
そしてみな家路にいそいだ。
その頃、
口だけだったようだな。
うるさい。
いよいよ我らか、クマサンダ―よ。
ああ、魔法少女の首をキャッツ様に差し出してみせる。
私は、もうあの生活には戻らない。
次こそ確実に倒す! 宇佐美!