それじゃ、正奈さんを呼んできてください。
はい。
ぐー。
あれ? 正ちゃんが寝てるなんて珍しい。
何かあったの解ちゃん?
(((( ;゚Д゚)))ガクブル
何で震えてるの?
まあいいや、正ちゃん…
あ! 不用意に近づいたら!
ぐー。
ほら起きて。
・・・。
先生が呼んでたよ。
・・・。
???
正奈フィンガー!
あだだだ! 痛い~!
ぐー。
いきなりなにするの! 私が何したっていうのさ!
諦めろ、正奈を起こすことはできないんだ。
なんで!?
起こそうとすると攻撃がくるんだ。
解ちゃんでも!?
一回試したことがある。 それから後は自分で起きてくるのを待ってるんだよいつも。
でも起こさないと先生が呼んでるから!
困ったな。
よっしゃー! 頑張って起こそう!
はぁ!?
きっと解ちゃんが声をかければ起きるって。
あ、いや、その! 命は粗末にしたくないんで。
わかったよ! 私がやるよ!
頼もしいぞ!
さてと。
起きろ―!
・・・。
ほら起き…
悪しきものよ! 立ち去れ!
ドカ!
バキ!
グシャ!
ミシミシ、ポキリ。
ズシャ―。
見事にボロ雑巾にされたな。
うっさい!
私は必ず! 眠れる姫を起こしてみせる!
おりゃー!
正奈には悪いが、どう見ても眠れる獣だろあれ。
ドカ!
バキ!
グシャ!
ベキ!
ミシミシ、ボキン!
ズシャー!
おかえり。
も、もう体がもたない。
変な音や嫌な音が出てたもんな。
くそー! こうなったら叩き起こしてやる!
おい! 正奈に怪我をおわせ…
ドゴン!
パリン。
帰ったらあれして…
ドガン!
ひい!! な、何!?
何か落ちて来た?
・・・。
あう! 死体!
見事に落ちたな。
まさか正奈のパンチで吹っ飛ぶとは。
う、うん。 うん?
あれ? 私寝てた?
お! やっと起きたか。
なんだか体がスッキリした感じがする。
!?
い、いいんじゃないか。 うん。
そ、そういえば先生が呼んでたらしいぞ!
そう。
じゃあちょっと行って来る。
・・・。
我ながら怖い妹だ。