今日帰ったら橋の前に集合!
だからいつも言ってるように唐突なことはやめろ!
で? 今日は何?
実はクリスマス当日は店長からの命令でバイトに行かなきゃいけないの。
だからみんなでクリスマスパーティをやるには今日の13日、金曜日しかないんだ。
なるほど。
でもそれだったら無理にみんなでしなくてもいいんじゃないか?
やりたいの! みんなでパーティしたいの!
どうする?
私はいいと思う。 明日は学校ないし。
まあ、当日に正奈と二人だけでパーティっていうのもいいが、やっぱりパーティはみんなとやったほうがいいな。
じゃあ改めて、後で橋の前に集合ね!
そして、
で? 何でお前がいる?
正奈さんの行くところ、私ありです!
まあいいや。
およ? 今日はあまり突っかからないんですね。
まあパーティの時くらい多めにみようかなと。
・・・デレ期?
さて正奈♪ 帰ろうか。
う、嘘ですって!!
眞流山さんは家でやるんじゃないの?
どうせやってもあのクソ兄貴と私だけになりそうなんでこっちの方が楽しいです。
へ、ヘックション!
あん、どったの?
誰かが俺の噂してるんじゃないかな。
いいな~、俺なんて噂すらされないぜ。
いいことじゃないのか?
だってよ~、それって魅力ないってことだろ。
お前にはお前なりの魅力があるって!
お前…
(その魅力は俺だけわかればいいんだ!)
というわけでお供させてください!
まあいいと思うよ。
え~と、確かこの辺…
あれ? 小萌莉さん?
うぎゅ!?
み、みなさん。 どうしてここに?
私達は落葉香を待ってるの。
私も急に呼ばれてきたんです。
どうやらいろんな人を巻き込んでるみたいだな。
まあ大勢のほうが楽しいよね。
じー。
あう!?
(な、なんでこの人が!?)
(毎度私と正奈さんの邪魔をしてからに!)
みんな~。
来たみたいだな。
遅いよ、落葉香。
ゴメンゴメン。 じゃあみんなで家に行こう!
移動中
落葉香の家、久しぶり。
来たのいつ以来だっけ?
私は初めてなので。
さすがにいつかは思いだせないですね。
しゃべってないで早くおいでよ♪
もう料理が並んでる。
作ってて遅れたのさ!
言ってくれれば私も手伝ったよ?
ちょっと仕込みがありまして。
さっさと食べようデス!
え!? いつからいたの!?
お祭りあるところ会長ありデス!
そうですよね~!
眞流山の動機とは違うけどな。
ま、まあ作ってもらったんだし温かいうちに食べちゃおうよ。
おう! 食べてくれ!
みんな「いただきま~す!」
意外といけるな!
落葉香が作ったとは思えないね!
どういう意味!
まあまあ、美味しいと言ってくれてるんだから多めに見てもいいと思うデス。
あれ? 小皿が一つ足りませんね。
台所の食器置き場にあるから好きなの持ってきていいよ。
わかりました。
でもこの量、一人で短時間でできるものなの?
言われてみればそうだな、この量を二人で作ったっていえば…
眞流山「な、なんですかこれ!!」
眞流山さん!?
どうした!?
ひ、人が!
・・・。
あ、阿加井さん!?
どうしたんですか!?
う、うう。
た、タコ焼き、気をつけて。
落葉香…ちゃん。
バタリ。
し、死んだ!?
いやいや、生きてるって。
落葉香、これはどういうことだ!
あ、阿加井さんを片づけるのを忘れてた。
タコ焼きってあのお皿の?
そう。
な、何をしたんですか?
パーティだからね、ちょっとパーティ仕様にアレンジしただけだよ。
それってロシアンタコ焼きデスな!
ええ!?
阿加井さんは見事にアタリを引いたの。
な、何が入ってるんだ?
それはお・楽・し・み。
わ、私急用が!
小萌莉さんも参加しようね!
み、見逃してください!
ちゃんと美味しいやつもあるから。
どうしても避けられないみたいですね。
しょうがない、やるか。
最初は誰にしようか。
クジで決めるデス!
用意がいいですね♪
二人以外「・・・」
みんな~、引いたかな?
みんな「ゴクリ」
公開。
わ、私だ!
それじゃあ小萌莉さん、選んで!
うう、どれにしよう?
これ!
はむ、むぐむぐ。
小萌莉さん、大丈夫?
!?
渋ーーーい!
バタリ。
こ、小萌莉さん!?
渋い?
渋い食べ物?
大当たり!
渋柿入りタコ焼きを食べたね!
タコ焼きとあわんだろそれ!
ロシアンですから、闇鍋みたいなものだよ。
こ、怖い。
さあ! どんどん逝こう!
引いたね。
公開。
わ、わたしデス。
どうぞ。
どれだろう?
これだ!
はぐはぐ!
次は一体…
!?
塩辛い~!
バタリ。
か、会長!?
塩タコ焼きだね。
血圧が高くなるからやめろ!
ささ、次。
・・・。
引いた?
公開。
ぐっ! 私ですね。
どうぞ。
えーっと、
これ!
モグモグ。
ま、眞流山さん…
!?
苦ーーーい!
バタリ。
ま、眞流山さん!?
なるほど、ゴーヤタコ焼きだね。
聞くからに苦そうだな。
次逝くよ!
引いたかな?
公開。
あっ、私か。
お、お姉ちゃん。
大丈夫。 ハズレを引いてやるさ。
ささ、どうぞ!
ふむ、どれにしよう?
これだ!
ぱくぱく。
お姉ちゃん?
ん? 別に平気だぞ?
ハズレを引いたんだね!
どうやらそのようだな。
あちゃー、よりにもよってアレですか。
???
あ、アレって?
世界一辛いと言われてる食べ物、ハバネロ。
!?
喉が焼けるーーー!
バタリ。
お、お姉ちゃん!!
辛さって、後からくるからね。
も、もうやめようよ!
まだ私達が残ってるって。
引いて。
うぐ。
公開。
あ、私。
ふう~。
どれにしよう?
これや!
ガツガツ。
お、落葉香?
!?
超不味い~!
バタリ。
お、落葉香!?
せ、正ちゃん…最後に言っておくね。
残りのうちアタリには…酸っぱいものが…
バタリ。
・・・。
やめたい。
でも私だけ食べないのも悪いし。
うーん。
これ!
モキュモキュ。
!?
美味しい!
ただいまー。
あ、お邪魔してます。
はいはいって、この惨劇は?
その、タコ焼きが…
ああ、これね。
私タコ焼き好きなのよ。
ぱく。
あ、それ!
ムシャムシャ。
!?
酸っぱーーーい!
バタリ。
・・・。
とりあえず、救急車?
その後、解羅以外の人は目が覚め自力で帰って行った。