さて、整理するよ。
ああ。
まず、気になる点が三つある。
それは?
まず一つ、何故犯人は眞流山さんの時と他のメンバーの殺し方が違ったのか。
眞流山は不明、会長と落葉香は刃物による殺傷、白子さんは爆発。
何で同じ方法でやらなかったのか。
抵抗されたから?
それは確実に殺すためと、私達がこの館から帰る前に犯行に及びたかったからだと思う!
だから犯人は眞流山さんの時より確実に早い方法で殺せる方法を選んだ。
ふむ、しかしだな。
犯人はどうやって殺してるんだ? 落葉香も会長も犯人と対峙したなら殺される前に叫んで助けを呼ぶだろ?
それが二つ目、どうして落葉香も会長も殺される前に叫ばなかったか。
お姉ちゃん、お姉ちゃんなら誰と会った時叫ばない?
そりゃ知っている人なら…
犯人は二人の知り合い!?
そう! 背中を切られたのは知り合いだから!
そうか! 隙を見せたからやられたのか!
そして三つ目、どうして白子さんがあの車に乗って助けを呼びに行くと解っていたか。
えっと、どうして?
それは私達があの車で来たから。
それがどうして?
来た道は一本道。
しかも気付かれずに爆弾を仕掛ける必要がある。
というと?
車に乗っていなきゃ爆弾を仕掛けることは無理なの!
しかし森に隠れて見ていたって可能性だって!?
昨日は雨、もし外から入って屋敷の中で落葉香を殺したなら厨房には足跡があるはず。
そ、そうか! 雨の降った後の地面なら足跡が残るし、靴に土がついてるはず!
そう! でも足跡がなかった。 なら一つ、森にはいなかったと言える!
そうか! なら車の外に爆弾を仕掛ける時も土を踏んでいるはず!
でも足跡は厨房や玄関にはなかった。 つまり爆弾は車の中に仕掛けたとなる!
それができるのはあの車に乗っていた人物だけ!
じゃあ一体誰が!?
そろそろ出たがってる所だろうから言うよ。
犯人はアナタだ! 眞流山さん!
眞流山だと!
ガチャン。
いつからわかってました?
さっきの落葉香を見て。
さすが私が愛した正奈さんですね!
ま、眞流山! 生きてたのか!?
はい。
あれはわざと殺しに見せた気絶だったんでしょ。 素人である私達ならちゃんとよく調べずに殺しと断定するとわかっていたから。
!?
そこまで解ってしまうとは! 流石です!
き、気絶?
そうです、薬を飲んで眠っていたんですよ!
近くに落ちていた白い粉は薬の粉末。
そうか! それで死んだように見せたってことか!
そうです。
目的は?
ここなら誰にも見つからずにずっと正奈さんとラブラブできるでしょ。
え!?
それで邪魔ものを排除したんですよ!
そして後は解羅さんを殺して終わりです。
に、逃げよう!
逃がさない!
眞流山はサバイバルナイフを持って追って来る。
ここまで来たのはいいけど!
ブス!
あうっ!
お、お姉ちゃん!!
せ、正奈! お前だけでも逃げろ!
美しい姉妹愛ですね。
でもいい加減正奈さんを渡しなさい。
お、お姉ちゃん!
くっ! おわあああああ!
なっ!?
せ、正奈! 逃げろ!
お、お姉ちゃん!
グサリ。
はう!
い、いい加減に離れろ!
わ、悪いけど私はしつこいんだ!
ここで私がお前と共に死ぬ!
なっ! やめっ!
二人「「きゃあああああ!!」」
ドボーン!
お姉ちゃん!
おねえ、ちゃん。
ううっ、私だけ残るなんて!
お姉ちゃ~ん!!
しばらくして警察に連絡した正奈は事情を話、家に帰った。
そして警察によって館の死体は片づけられた。
数年後。
そうですか、解りました。
では後ほど。
ふう、
お姉ちゃん、私は今頑張ってるよ。 探偵として。
そしてどんな何事件をも解決するからね。
今日もいい天気!
あれから正奈は頑張って探偵をしていた。
街では結構有名な探偵へとなっていた。
しかし正奈の心の中では決して忘れられないことが二つあった。
それはあの屋敷で起きた出来事と。
眞流山の死体だけはどんなに探しても見つからなかったということだ。
ふう、これでオリジナル小説の完成っと!
ネットの人の反応が楽しみ♪
めざせ小説家デビュー!