先生「──今日は皆さん、転校生を紹介しまーす」
「この時期に転校生なんて珍しい・・」
「誰だろうね~、面白い人だったらいいよね」
「先生、僕は女の子がいいでーす」
「こら神島くん、そんな入りずらい空気作っちゃダメですよー、残念ながら男の子でーす」
「はーい、それでは入ってくださーい!!」
「なんだよ、男かよ・・・つまんね」
「皆さん、よ、よろしくお願いします」
「!!!」
「・・く、熊じゃねぇか!!」
「──熊じゃねぇよ!!」
「!?」
ざわ・・ざわ・・ ざわ・・
「えぇーと・・皆さん、静かにしてください」
「えぇと・・それでは転校生さん、自己紹介をどうぞ」
「えぇっと・・僕の名前は森野 熊山 (もりの くまさん)ともうします・・クマって呼んでください」
「──だからクマじゃねぇか!!」
「あっ?・・殺すぞ、人間」
「えぇ、なんか俺敵たいされてね!」
「クマさんは恥ずかしがりやなので、皆さん・・どんどん話かけてくださいね」
「はーい、じゃ皆さん自己紹介をしてくださーい」
「えぇっと・・・私からよね・・えぇ、出雲です、よろしく」
クマ「よろしクマ」
「私は橘、よろしくね」
「よろクマ」
「よろしく・・後でモフモフさせて貰ってもいい?」
「いいくまよ」
「よろしく~、仲良くしようね~クマくん」
「勿論だ、クマ」
「えぇっと・・・俺は──」
「黙れ、人間」
「!?」
「な、なんで俺だけ!!」
「はーい、自己紹介は終わったかなー、じゃ授業を始めるよー」
「先生・・・僕の席は?」
「あぁ、それならあの神島くんの隣でーす」
「お、俺の隣だと!!」
「・・・・・・・」
「頼むから、無言で近づいてくるな!!怖い、怖い!!」
「よろしクマ」
そして、こいつとの日常が始まった
「最近、寝れないくま・・」
「それは大変だねー、大丈夫?」
「大丈夫クマ、でも今日鏡を見たら目の下にクマが出来ていたクマ」
「あちゃー、それは大変だねー、夜更かしは美容の敵だからねー」
「まったくクマ」
「かけてるつもりかもしれねーが、お前クマだから!!」
「クマさん、クマさん、モフモフさせて」
「いいくまよ、存分にモフモフするといいくま」
「もふ~もふ~///」
「十六夜さん、十六夜さん、いまなら俺もモフモフしてもいいぜ」
「・・・・・・・はぁ」
「な、なんか無言よりきつくね!」
「喰うぞ、お前」
「怖い、怖い!」
「クマさん、クマさん、ちょっといいかしら?」
「なにクマ?」
「べ、別に興味はないんだけど・・す、好きな///・・た、食べ物あるかしら」
「好きな食べ物かクマ?鮭とハチミツクマ」
「だからクマだろうがァァァ!!しかもなにフラグたててんだよぉぉぉぉぉ!」
「あっ、クマさん、おはよう」
「おはクマ」
「・・・・・・・」
「どうしたクマ?」
「い、いえ・・何でもないわ」
「・・・・・・」
「?」
そうして、これからくまった日常が始まるのであった。
クマは誰が言おうとクマだくまー