はぁ、暇だ。 なんか面白いことないかなー。
だったら、僕と契約して名探偵にならないかい?
誰よあんた。 むぎゅううう
わああああ しっぽをつかまないでよお! 傷口が開いちゃうよお!
そんなことはどうでもいいから 名前を言いなさい
な、なんて凶暴なメスだ メスゴリラ…
むぎゅうううう
わああああ ごめんなさい!嘘です! 離して下さい!
ふん
ふう…それでは改めまして、僕の名前はにゃほにゃほたまくろー♪ みんなはタマちゃんって呼んでるよ♪
僕と契約して名探偵になってよ
へー。 (ま、暇だし付き合ってやるか)
それで契約って?
ああ、とりあえずこの書面にサインしてくれ。 雇用するにあたって必要なもんだから。
(うわ、急に現実的になったな・・・) まあいいわ。これでわたしも名探偵になれるんでしょ?
うん! それじゃ、さっそく君に解決して欲しい事件があるんだ♪
まさかいきなり殺人事件じゃないでしょーね?
ハハッ とりあえず、場所を変えようか。
なんか心配になってきた…
こ、ここは…?
ここが事件のあったコテージだよ♪ そう、殺人事件のね。
!?
あ、言い忘れたけど、事件を解決しない限り元にいた世界には帰れないから。
!? ここは一体どこの世界なの!?
ふふふ。 それは後から分かるよ。
それじゃ、僕はこのへんで帰らせてもらうよ♪一応、別な場所から見ているからさ♪
ちょ、待ちなさいよ! あ…
どうしよう… こんなの無理よ…
ガサゴソガサゴソ
んん!? 今何か聞こえたような…
やあくまー。君もこのゲームの参加者べあね。
!? あなたは一体誰? それにゲームって?
おいらはクマ三郎くまー。 このゲームの説明はタマちゃんから聞かされてないべあー?
全然。ただ殺人事件を解決して欲しいってことだけ。あと、事件を解決しないと元の世界に帰れないって。
はっはっは タマちゃんらしい説明くまー。
?
ここはいわば仮想空間くまー。 まー、難しい話は置いといて、どんな形であれちゃんと現実の世界に帰れるから心配する必要ないべあー。
なんだ、よかった。 それで、このゲームについてちゃんと説明してくれる?
はいくまー。 実はこの空間には君の他にもう一人ゲームのプレイヤーがいるくま。
そのプレイヤーとどっちが先に事件を解決できるか勝負して欲しいくま。 とっても簡単な話だべあー?
なるほど…。 勝負に勝った人には何かあるの?
ある状態で帰れるくま。
ある状態…? それってどうゆうこと?
言葉の通りくま。
…。 じゃ、負けたら…?
ないくまよ? とりあえず、説明はこれくらいでいいべあー?
分かったわ。
おーい、くま吉ー。 説明は終わったかよ? 待ちくたびれて眠くなっちまったよ。
もしかしてあなたがもう一人のプレイヤー?
いかにも。 タケルって呼んでくれていーぜ? あんた名前は?
わたしはメイ。
へぇー。 なかなか可愛い名前じゃねーか。
どうも。 (うーん…この人苦手…)
二人とも自己紹介は済んだべあね。
それじゃ、ゲームスタートくまー。 僕は別な場所で待機しているから、用があるならいつでも呼んでくれくまー。
ふう。 ただいま戻ったくまー。
おかえり。
今回は面白い展開になるといいくまね。 一方的な展開は見ていてつまらないくまー。
そうだね。 とっても楽しみだ。