新作の洋服入ったんだ。
これなんかいいな~。
おーい正奈~。
何?
この前借りた服なんだがな。
どうしても胸元がキツくてな。 どうにかならんもんかな?
へ、へえ。
もっと食べないと育たないぞ~。
カチン。
私はどうせお姉ちゃんみたくでかくないもん!
ど、どうした急に?
逆にお姉ちゃんはもっと小さくしたら? 痩せるかもよ!
カチン。
それとどういうふうに繋がるんだよ!
余分な脂肪が無くなるってこと!
言ったな!
二人「「う~!!」」
次の日。
おはよう! 正ちゃん解ちゃん!
・・・。
・・・。
・・・。
ふむ、教室を間違えたか!
はっは! まさか教室を間違えるなんてベタな行動…
・・・間違ってない。
・・・。
なるほど、夢か。
何が夢?
え!? えっと!? 二人が喧嘩してるように見えて…
お前は何を言ってるんだよ。
そうだよ。
二人「「喧嘩の真っ最中です!!」」
あ、やっぱりそうなんだ。
原因は何?
二人「「胸の大きさ」」
思春期の中学生かおどれらは!
とりあえず仲直りできないの?
お姉ちゃんが謝ったらいいよ。
そっちこそ!
バチバチ!
まあいいじゃん。
凸凹姉妹ということで!
二人「「どういう意味!!」」
うへえ! ごめんなさい!
で? 落葉香はどっちなの?
どっちって?
大きいか小さいか。
わ、私はどっちだろう?
二人「「じー」」
な、何?
解羅「普通だな」 正奈「普通だね」
あんたら絶対喧嘩してるの嘘だろ!
落葉香は私の味方だよね!
え!? あ、えと!
違う! 私の味方だ!
そ、そんなこと言われても!?
落葉香、あっち行こう!
こっちで話そう!
あだだだだだだだ! 手を引っ張るな~! 抜ける~!
こんにちは正奈さん!
ちょ、ちょうどいいところに!
はい?
眞流山さんって胸大きい方? それとも小さい方?
どうでしょう? でもこの前測ったら少し大きく…
ひどい!
なっ!? どうしました!?
信じてたのに!
せ、正奈さん。
やっぱりお前は味方だと思っていたよ!
私は、私は!
うわ~ん!!
あ! 眞流山!
よほど正ちゃんの言葉が響いたんだね。
本当のこと言っただけだもん。
ところでいつまで続くのこの喧嘩?
解羅「正奈が謝ったら!」 正奈「お姉ちゃんが謝ったら!」
はぁ~、どうしよう。
ん? あの影…
そうだ!
きょ、今日は遭遇しないよね?
小萌莉さん!
ひい! 召喚しちゃった!?
お願いちょっときて!
ちょ、またかよ~!
なるほど、それで喧嘩してるってことですね。
私じゃ抑えられなくて。
あの~、そもそもそれは何か得があるんですか?
二人「「得?」」
大きいと何か得なんですか? 小さいと何か得なんですか?
お、大きいと注目される?
注目されたいんですか?
そんなことで注目はされたくない。
正奈さんは?
えっと、小さいと細道を通れる?
そこまで通りたい道ですか?
それは、全く。
姉妹なんですからお互いよく知っているはず。 それで喧嘩したということはまだお互いに知らないところがあったというだけだと私は思います。
知らない、
ところ。
失礼かもしれませんが、いつまでもつまらないことで喧嘩してたら自分達がつらくないですか?
・・・。
・・・。
正奈、すまなかった。
え!?
確かにあれは言いすぎたかもしれないな。 ゴメン。
わ、私こそ酷いこと言ってゴメン!
人の気にしてることを言うなんてサイテーだよね。
もう気にするな。 お互い水に流そう。
うん!
おおー! 仲直りした! さすが小萌莉さん!
そろそろ帰っていいですか?
ところで小萌莉さん。
はい?
私って大きい方? 小さい方?
じー。
どっちかな?
そうですね…
どう見ても普通。
二人「「やっぱり」」
普通は嫌~!