春 「やっと着いた。どうしてこうも駅から時間がかかるかな……」
ゆかり 「仕方ない。駅、少ないから」
春 「それはそうだけど、一時間も歩かされると、幾ら二年目でも辛いよ」
ゆかり 「春……運動しなさすぎ」
春 「い……痛いところを……」
春 「良いの! 美術部に運動の二文字はない!」
ゆかり 「…………」
春 「じょ、冗談です……」
??? 「はーるーっ! ゆーかりーん!」
美夏 「おはよー、春、ゆかりん!」
美夏 「って」
美夏 「どうしたの、春」
ゆかり 「春が太るって話、してた」
春 「違うでしょ」
美夏 「春はもっと太らなきゃ駄目だよ、体壊しちゃうと思うな」
春 「だから違う!」
ゆかり 「それはそうと、美夏。どうしたの?」
春 「無視すな!」
美夏 「出待ち」
ゆかり 「……どういうこと?」
美夏 「二人が来るのを待ってたんだよ」
春 「何か用事でもあったの?」
美夏 「ないよ」
春 「…………」
ゆかり 「…………」
ゆかり 「つまり、用もないのに、この暑い中で待ってた。そういうこと?」
美夏 「うん」
春 「相変わらず、よく分からない子ね……」
春 「…………!!」
春 「ねぇ、今って何時!?」
ゆかり 「八時五十分だけど……」
ゆかり 「…………!!!」
美夏 「ち、遅刻しちゃうー!」
美夏 「じゃあね、二人とも! 先に行ってるからねー!」
ゆかり 「待っ……! 美夏……!」
春 「ちょ、ちょっと二人とも!」
春 「待って、待ってってばー!」






