(くくく、気付かれまい。まさかゴミ箱の中に入ってるとは思いもしないだろう)
(どうしよう、尾行されてる。……生臭い)
(何故むせた?)
「おーい!」
「あなたは・・・・・・」
「よぅ、妹よ」
「お兄ちゃん、どうしたんですか?」
「ちょっと、FBIに追われててな」
「またですか・・・・・・」
「好きで追われてるわけじゃねぇよ・・・・・・」
「ところで、このゴミ箱なんだ?」
(気付かれた!)
「すげぇ、生臭い」
なんだってー!
(は、思わず声を出してしまった)
「もうばれてるんだし出てくれば?」
よかろう
「とーう!」
「ぐふぇ!」
「生臭い」
「そんな生臭い生臭い連呼しなくても・・・・・・」
「何の用ですか(生臭いなー)」
「いやー用って程のもんじゃないけどさ」
「FBIに追われてるので、かくまって貰おうかと」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「何でFBIに追われてる人間が近辺に二名もいるんでしょうね」
「「好きで追われてるわけじゃない」」!
「いや、まぁ。好きで追われてる訳無いですよねー」
「で、何で追われてるんですか?」
「某国の核ミサイルのスイッチ押しちゃったから(てへっ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ま、まぁ今の時代迎撃システムがありますから、何とかなるでしょう」
「解除しちゃった」
「へっ?」
「ミサイル迎撃システム解除しちゃった」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「おしまい」
こうして、人類は滅んだ。