ゴポポ ジョロロロロ……
ふぅ、すっきりした
ん?そこにあるのは……!!
検便の容器じゃないか!!
しかも…いや、やはりと言うべきか 妹のものじゃないか
あいつもドジだなぁ 洗面所に置き忘れるなんて、僕が妹の糞尿に興奮するような変態だったら大変じゃないか
さて…と……
危ない危ない、家を出る前に忘れてたことに気付いてよかった……って兄貴は洗面所で何を真剣な顔をしてるんだ
僕は何の根拠も無しに、何かを否定することに好感を持つことが出来ない
なにかを批判するなら、その事象を知ることが大事なはずだ 知りもせずに受け入れられないからと嫌うなんて子供の野菜嫌いと大差ない
だからこそ僕は自分がスカトロジストであることを否定するために一度その行為を身を以って体感すべきなのだと思う
………
そう、これは仕方なしにだ 自分が異常性癖の持ち主でないことを確信するために仕方なく不可抗力で否応なしに執る行為なのだ
というわけで……いただきます!
ちょっと待てえええええええ!
うっひゃあああああああああああああぃぃぃぃ
何をするつもりだ、この愚兄が!
新たな世界の扉を開こうと思ってさ
なにふっきれた感じの顔して誤魔化そうとしてんだ変態
いやなに、どうせブタ箱に行くなら少しでも良い思いしてからにしたいだろ? いただきます
ぅ…一理あるな
ってうおおおおおおおおおおおい ちょっと待て、少し待って、おねがいだから
なんだ、まだなにかあるのか?
大有りだよ、まず検便の容器は返せよ 必要だから検便してるんだよ変態の性癖開拓に使うためじゃないんだよ
これから社会生活もままならない兄の最後の望みと、お前の些細な都合 どちらが重要か分かるだろ?
私の都合が大事だよ
それに……
……?
そ、そんな少量じゃ変態愚兄の欲は収まらないだろ?あ、明日まで待ってくれるのなら……
とうさああああん!妹が、妹があああああああ!!変態にいいいいいいいいいい!!
うおおおおおおおおおおい!!