うひゃー! 遅刻だよー!
ふう、ふう。 間に合った!
間に合ってねーよ! 完全に遅刻だから!
み、見逃して…
放課後、生活指導室に来るように!
がーん!
もういいからさっさと席につけ!
はーい。
さて、ホームルームを始める前に。
このクラスの寧子さんですが、転校しました。
ええっ! どうして!
一身上の都合だそうだ。
そんな~! お別れの挨拶もしてないよ!
みんなには挨拶もなしに悪いとは言っていた。
ちなみに何処へ?
外国だ。
車で行けますか?
それで海を横断してみろ! 世界記録だぞ!
免許は18歳以上だから無理!
じゃあ言うな!
遠すぎるよ~。
手紙を送ればいいだろ。
ナイスアイデア!
話がまとまったならそろそろちゃんとしたホームルームを…
あっ。 時間がもう終わってた。
では放課後のホームルームで。
どうしよう、寧子さんにどういうふうに手紙送ろう。
そうだ! うさぎならいいアイデアくれるかも!
そして授業は終わり、放課後となり帰宅する。
全く! お母さんも人使い荒いよ! コショウぐらい忘れないでよ!
これぐらいはしてあげては?
じゃあうさぎがやってよ!
私がやってたら不思議に思われます。 そして私はうさぎという名前じゃないです!
えーっと、ウサ…
ウサマリーといいます。 一応メスです。
変わった名前だね。
まあいいじゃないですか。
そうだ、ちょうどいいので敵の幹部について話しておいた方がいいですね。
幹部?
そうです。 いわばアニマールズ四天王です。 まあ私がいた時は五人衆でしたが。
おおー! 格好いい!
まず一人目、鉄壁のブータン。
鉄壁?
どんな攻撃も防いでしまうものをもっているんです。
そんな敵にあったらどうすればいいですか?
幹部達に対抗する力は十分にそのヘアピンにはありますが…
まだあなたは魔法少女に成り立てなので本来の力を使えないです。
じゃあどうすれば!?
私もフォローしますので一緒に頑張りましょう!
前途多難だね。
話を戻しますが、四天王二人目は戦闘対応のケロルド。
対応?
ケロルドはいろんな戦場に対応できるのです。
つ、強そうですね。
ケロルド以上の四天王を倒さない限り、地球に平和は来ません。 だから一緒に…
ドゴーン!
爆発! まさか!
奴らです!
買い物した荷物を届けないと!
行ってる場合ですか! 早くフィールドに入りましょう!
はいはい。 フィールドダイブ!
フシュ―。
ひやあああああ!
よいしょ。
ベスン!
いたた~、またお尻打った~。
慣れてください。
あれ? ここ、町じゃないね。
しまった! ここは…!
そうさ! ここは支配フィールドと言って、支配者が自由に作る事のできるフィールドさ!
あ、あなたは!?
ブータン!
久しぶりだなウサマリー。
くっ! よりにもよってこんなに早く幹部クラスが来るなんて!
さて、楽しませて貰おうか! 魔法少女!
見たいテレビがあるので返してくれないかな?
おばか!
ベシッ!
痛ったー! どうしてよ!
地球が侵略されたらテレビはずっとアニマル番組になりますよ!
絶対に倒す!
動く動機が情けなくて悲しい。
変身!
キュピーン!
魔法少女降臨!
ふふふ、貴様の力を見せてもらうぞ!
速効できめる!
ファイヤーナックル!
駄目です!
そんな攻撃、豚足シールド!
何っ!? 足で防がれた!
この鉄壁と言われたブータン、そう簡単にはやられんぞ!
ぴ、ピンチです!
くっ! ならこれは!
そんなやわな人参ではダメージを与えられんよ!
駄目だ!
ど、どうしよう!
つまらんなー。 そろそろ終わらせる!
必殺! 豚足プレス!
ドスン!
危な!
ちぃ、ちょこまかと!
なら次は! 必殺、吸引鼻!
ぶいいいん。
す、吸い込まれる!
近寄って来た所で思いっきり踏みつける!
も、もう無理ー!
その時、宇佐美のポケットに入っていたさっき買ったコショウが落ちる。
そして、
スポン。
ん? 鼻に何か?
あ! さっき買ったコショウ!
な、なんだ!? 鼻が急にムズムズ!
ヘックション!
ブエ―ックション! な、なんなんだ!
今だ! ブータンのお腹にパンチを!
ファイヤーナックル!
ドガン!
う、ぼあああああ!
バシュウ。
や、やった?
す、すごいです! あの幹部を倒しましたよ!
やったー! これでテレビが!
でもコショウもなくなったのでまず怒られるかと。
もう魔法少女なんてやめてやる!
幹部の一人、ブータンを倒し宇佐美は少しながらも力をつけていった。
一方。
ふむ、ブータンが敗れるか。
やはり成り立てといっても魔法少女、侮れないな。
ふん、どうせまぐれだ。
ならば次は貴様が行くか?
いいだろう。 魔法少女の首をキャッツ様の前に差し出してやる。
どうした? アイツやたらやる気になっていたみたいだが。
ブータンがやられたのだ。
ほう、それは面白いな。
仲間がやられたのだ、少しは悔しがれ。
かわいそうだなー。
貴様、今ここで八つ裂きにして!
どうやら盛り上がっているようだな。
キャッツ様!
どうやらケロルドが行ったみたいだな。
すみません、抑えることができませんでした。
やらせておけ。
し、しかし!
自分の身の程を知らしめるにはいい機会だ。
キャッツ様がそうおっしゃられるなら異論はありません。
お前たちは引き続き他の国の占拠にあたれ。
幹部達「はい!」
はやく戦ってみたいわね。 ・・・宇佐美。